川崎・横浜・首都圏を中心にマンション管理士として実務活動をしている。横倉啓子です。

一か月前までは桜が満開でした。今は葉桜になりハナミズキが咲きはじめました。4月5月6月は多くの管理組合さんで総会を開催される季節です。

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前回は管理組合の4つの特性について考えてみました。管理組合の特性上、問題点があるのは当然のことです。
【管理組合の問題点】
■規約や法律に則ってきちんと運営がされていない…
 ・規約や法律に従った判断がされずに衡平性が維持できない。
 ・年度によって理事会の判断が違ってくる。
 ・専有部と共用部分の区分がマチマチ
 ・理事会で決められないことを理事会で決めている。
■無駄な管理コストを負担している。
 ・適正な価格競争の基に発注が行われていない。
 ・保険が適用できるのに、自費負担している。

そこで‥‥円滑な管理組合運営のために意識してほしいことは…!
◎公平であること
  敷地・建物の「形状」「面積」「位置関係」「使用目的」「利用状況」などを総合的に考慮して区分所有者の利害の衡平が図られるようにすること。
◎合理的であること
  逆に見て、見たとき不公平や不満が区分所有者の受忍限度内であること
◎きちんとした民主主義であること
  全員一致にすることなのでしょうか? 
  年長者の意見に従うことなのでしょうか? 
  声の大きな人の意見が通ることなのでしょうか?
  本当の民主主義とは多数意見を採用して、前進することですが、
⇒ 一時的には不平不満が残ることも有り得るため、その結果を検証してよりよく修正していくことがとても重要です。

さらに…理事会で最も重要なこと!!!

◎完璧な手続き
 キーワードは「合理性」と「説明責任」です。 
 多くの組合員の方々は、理事会に、とても感謝をしています。
 しかし、詳細な日常の活動や議論内容を知らないため、つい不安や不信を感じることがあるのです。
⇒ だから理事会は、組合員が納得する合理的な選択を積み重ね、必要に応じた適切な広報活動等が必要です。

※  理事会が組合員の方々に対して、説明を尽くすことが大変重要で注意が必要です。
※ 共用部分(共有財産)を長く維持し、生活環境をよりよい状態に保ってゆくためには、適正な維持管理を全員で行うしか方法はありません。
※ また共用部分は最新の技術を駆使した構造、設備等が多いため ⇒ 高度で専門的な知識とスキルが必要になってきます。

⇒ 適正な管理をするための一つの手段として専門家の関与が挙げられます。
  管理組合の良きパートナーである管理会社と『専門家をきちんとセレクトして上手に活用すること』が適正な管理運営のキーワードになります。

次回は管理会社とマンション管理士の業務の違いなどについてお話をいたします。

投稿者プロフィール

横倉 啓子
横倉 啓子重松マンション管理士事務所 神奈川オフィスマネージャー
横倉マンション管理士事務所KAY、重松マンション管理士事務所 神奈川オフィスマネージャー
二級建築士、宅地建物取引主任者、管理業務主任者、防災アドバイザー、Teaコーディネーター ほか。
マンション管理士損害賠償責任保険加入済。
マンション管理士としての実務経験が豊富です。
川崎市を拠点に合意形成とコミュニティを大切にし、ソフト(運営・ルール・仕組み)&ハード(建物・設備)&ハート(意識・心)の面から管理組合の抱える諸問題とその解決策を一緒に考えサポート致します。
安心・快適・豊かに楽しく暮らすことのできるマンション創りのお手伝いを致します。