重松マンション管理士事務所では、かなりの数の大規模修繕工事コンサルティングをさせていただいていますが、過去の工事における仮設足場(直接仮設)については全て枠組足場でした。
最近、エレベーター式の移動足場の事例を聞くようになりましたが、たまたま事務所に業者の方が営業にいらっしゃったので無理をお願いして勉強会を開催することにしました。

当日の様子

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事務所の近所に移動昇降式足場を使用している現場があったので、まずは見学をしました。 拡大写真です。このタイプは大型の足場で幅が30m以上あり、作業効率はかなり良いようです。

今回ご協力いただいた会社はエスアールジータカミヤ株式会社で、移動昇降式足場の商品名は「リフトクライマー」です。
スペイン製とのことで、同社の商品は、あの有名なサグラダファミリアの工事にも使用されているそうです。

特長としては

  1. 足場の組立て・解体に要する工期が従来の足場の約半分
  2. 枠組足場の場合は、建物全面に足場とネットが設置されるので、景観が悪くなり居住者のストレスが増大するが、移動昇降式足場の場合は見通しが良いのでストレスがかからない。
  3. 足場を伝わって住居に侵入することが難しいので、工事中の防犯性が高い。
  4. ゴンドラと比較すると、風に強いので作業性が良い。
  5. 一般の枠組足場の使用高さは13~14階建までだが、大型のリフトクライマーは210m(小型は120m)まで設置可能なので超高層ビルにも対応可能

逆に今後検討するべき項目は

  1. 枠組足場と比較すると、コスト面で割高となる。(ただし、建物の形状によっては、かなりコストダウンが期待できるそうです。)
  2. 職人さんや現場監督の移動範囲が限られるため、工事チェック等の作業効率が悪くなる可能性がある。

等でしょうか。

現場見学の後は、市原市の機材センターに移動して実際に運転をする体験学習を行いました。

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エスアールジータカミヤ市原センターの会議室での勉強会風景
この日は、移動昇降式足場の他に、次世代足場の勉強もしてきました。
小型のリフトクライマーを実際に操作してみました。
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これが次世代足場です。
身長180㎝近い飯田さんでも、頭を下げないで通行できます。
また、床の幅が広いことも特徴で、従来の足場と比較するとかなり作業性が向上しています。
事務所の前で、記念撮影!

お誕生日会

当日は、たまたま私の65回目の誕生日でした。
勉強会に参加したスタッフが近くのお店で誕生会を企画してくれました。

liftclimber-07.jpg 参加は、私を含めて8名
途中から山本君と寺田さんが参加して盛り上がりました。
会費制で開催しましたがなぜか私も会費を徴収されています?
というよりも、会費が不足した分は私の負担で、どうしていつもこうなるのでしょうか?
みんなしっかりと飲んで食べてくれました。

投稿者プロフィール

重松 秀士
重松 秀士重松マンション管理士事務所 所長
プロナーズ理事(開発担当・監査人兼務)
マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引主任者、ファイナンシャルプランナー、再開発プランナー、二級建築士、二級建築施工管理技士、建築設備検査資格者、甲種防火管理者、甲種危険物取扱者。
大手タイヤメーカー勤務を経て、平成15年2月マンション管理士として独立。財団法人マンション管理センターで嘱託社員として「マンションみらいネット」の立ち上げや「標準管理規約」第22条に対応する「開口部細則」の制定に従事。現在は約40件の管理組合と顧問契約を結びながら継続的な管理組合運営のサポートを行いつつ、大規模修繕工事や給排水管更新工事、管理コストの削減、管理費等の滞納、管理規約の改正等の個別コンサルティングを実施している。