伊藤忠アーバンコミュニティ(本社東京)は7月22日、管理受託物件の大規模修繕工事周期を長期化する「Via・Renaissance」(ヴィア・ルネッサンス)の提供を始めた、と発表した。屋上防水工事の保証を従来の10年から15年に延伸。同社では大規模修繕工事の工事周期を「12年から15年に延伸するプランの提供が可能になった」としている。
保証期間を延ばせた理由については「従来と異なる工法を採用したから」(同社)としているが、詳細は「企業秘密」だという。
延伸の対象は、伊藤忠ブランド「クレヴィア」マンション。同社による責任施工が条件で、東京・新大塚の「クレヴィア新大塚」(築11年、85戸)で実施される1回目の大規模修繕工事が「ヴィア・ルネッサンス」提供第1号となる。
同社は4年前、「100年マンション研究会」を発足させ、長期にわたる修繕工事やコストを明確にするなどマンションの長期利用についての取り組みを重ねてきた。
250戸のマンションで1回の工事費用を戸当たり100万円とした場合、同プランを適用すると100年間で約5億円のコストダウンが可能だと試算している。一般的な12年周期では8回の大規模修繕工事で約20億円の費用がかかるが、15年周期なら工事は6回、費用は約15億円で済む、とした。
今後「年間3~5件ペースで実施していく予定」だとしている。
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