一般社団法人日本マンション管理士会連合会(日管連、瀬下義浩会長)は11月28日、LIFULL(本社東京、井上高志社長)との業務提携を、同日開いた臨時総会で承認した、と発表した。
LIFULLが運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULLHOME’S」に掲載される中古マンション物件の売買情報に、日管連が実施する「マンション管理適正化診断サービス」の診断結果を表示する。診断を実施したマンションで、管理組合の了解を得られた物件が表示の対象だ。来年4月以降の開始を目指す。
マンション管理適正化診断サービスは、長期修繕計画や修繕積立金、法定点検、修繕工事実施状況など18項目を診断し、S・A・Bの3段階で管理状況を評価する。2015年7月からサービスを実施し、今年10月末時点で9867棟の診断実績がある。
今回表示対象になるのはS・A評価を受けたマンションだ。
表示の仕方については現在検討中、S・Aの評価結果のほか、個別の診断項目に対する評価についても一定の情報を公開する見通しだ。
物件情報への診断結果表示は、いわば売買情報にその物件の共用部分における管理状況の「目安」が提供される形になり、この点について両者は「日本初の試み」だとしている。
管理状況の良しあしが、ある程度判断できるため売主・買主双方にメリットがあるほか、これまで管理組合が取り組んできた維持管理の成果をアピールできる、といった利点もあるという。
現在、同・マンション管理業務会による「マンション管理適正評価研究会」が管理状況を評価し、結果を公表する制度の構築を図るなど、既存マンションの管理状況評価・評価結果の市場公開を進める動きが出ている。当日開いた会見で瀬下会長は「(研究会による評価制度と)リンクできるようにしたい」と述べた。
以上、マンション管理新聞第1123号より。
2019年12月現在、日本全国に約130,000棟のマンションがあり、うち約10,000棟に当該日管連のマンション管理適正化診断サービスが実施されており、立ち上がりからわずか約5年間ですが、実績としても高く評価されています。
とくに高経年マンションの適正な管理を維持されているマンションについては、とくに「S」評価マンションにおいて保険料掛け金が断然安くなったと大変喜ばれています。
診断料は無料で、かつ診断を受けたからといって当該日新火災の保険に入る必要性もありません。さらに客観的に日管連登録マンション管理士の第三者の目で「診断レポート」も作成されるので、現在のマンションの管理状況が客観的に評価される絶好の機会でもあります。
是非当該サービスのご利用をお勧めいたします。
お申し込みはこちらまで一般社団法人日本マンション管理士会連合会事務局
投稿者プロフィール
- マンション管理士(国家資格)・宅地建物取引士(国家資格)・区分所有管理士(マンション管理業協会認定資格で、管理業務主任者の上位資格)・マンション維持修繕技術者(マンション管理業協会認定資格)・管理業務主任者(国家資格)資格者で、奈良県初、大阪府堺市初かつ唯一のプロナーズ認定者
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