東京・千駄ヶ谷で賃貸マンションを耐震化して分譲マンションにする工事が進んでいる。
1970年完成・7階建て「緑苑ハイツ」(住戸13・事務所2)容積率・日影制限・高さ制限等で既存不適格のため、建て替えると6階建てが限度となる。耐震診断では耐震性能Is値0.6未満という賃貸マンションだ。
今年6月着工の工事では屋上・外壁・屋内等の建材を撤去し、スケルトン化した。給排水設備は新設する。コンクリート等を数百ヶ所補修し、ブレイス等を使わず、住戸内に増し打ち壁を設けるなど耐震化を進めている。
来年2月「千駄ヶ谷緑ハウス」(7階建て、住戸14・事務所3)として完成予定。完成後の耐用年数は50年とされる。
工事費は明らかにされていませんが、設計・監理の青木建築工房では「リファイニングと呼ぶ再生手法で、建て替えと比べて解体費用が不要で、工期が短縮され、コストは3~4割抑えられる。現行の容積を維持し、耐震化もクリアでき、東京都心の既存不適格マンションの再生にとって有力な手法」としている。マン管新聞第923号より。
投稿者プロフィール
- マンション管理士(国家資格)・宅地建物取引士(国家資格)・区分所有管理士(マンション管理業協会認定資格で、管理業務主任者の上位資格)・マンション維持修繕技術者(マンション管理業協会認定資格)・管理業務主任者(国家資格)資格者で、奈良県初、大阪府堺市初かつ唯一のプロナーズ認定者
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